原作

  • 第1弾「氷菓」

    (2001年刊)

    何事にも積極的に関わらないことをモットーとする奉太郎は、高校入学と同時に、姉の命令で古典部に入部させられる。そこで出会った好奇心少女・えるの一言で、彼女の伯父が関わったという33年前の事件の真相を推理することになる。

  • 第2弾「愚者のエンドロール」

    (2002年刊)

    古典部のメンバーが先輩から見せられた自主制作映画は、廃屋の密室で起きたショッキングな殺人シーンで途切れていた。犯人、そしてその方法は。結末探しに乗り出したメンバーが辿り着いた、映像に隠された真意とは。

  • 第3弾「クドリャフカの順番」

    (2008年刊)

    神山高校文化祭で賑わう校内で奇妙な連続盗難事件が発生。犯人が盗んだものは碁石、タロットカード、水鉄砲。事件を解決して古典部の知名度を上げようと盛り上がる仲間たちに後押しされて、奉太郎は謎解きを開始する。

  • 第4弾「遠まわりする雛」

    (2010年刊)

    奉太郎はえるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加するが、事前連絡の手違いで、祭りの開催が危ぶまれる事態に。えるの機転で祭事は無事に執り行われたが、「手違い」が気になるえるは、奉太郎とともに真相を推理する。

  • 第5弾「ふたりの距離の概算」

    (2012年刊)

    春を迎え、古典部に新入生が仮入部することに。だが新入生は本入部直前、謎の言葉とともに、入部はしないと告げてきた。えるとの会話が原因だということに納得ができない奉太郎は、マラソン大会を走りながら、新入生の心変わりを推理する。

  • 第6弾「いまさら翼といわれても」

    (2016年刊) 最新作

    神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている、えるが行方不明になった。夏休み前のえるの様子、摩耶花と里志の調査、課題曲、ある人物がついた嘘。奉太郎が導き出し、ひとりで向かったえるの居場所は。 そして、彼女の真意とは。

原作米澤穂信

1978年生まれ、岐阜県出身。01年に角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を「氷菓」で受賞しデビュー。05年「さよなら妖精」(東京創元社)が「このミステリーがすごい!」の国内部門20位に入り、以降、立て続けに著作がランクインする。11年「折れた竜骨」(東京創元社)で第64回日本推理作家協会賞を受賞、14年には「満願」(新潮社)で第27回山本周五郎賞を受賞、第151回直木三十五賞候補に。「満願」、「王とサーカス」(東京創元社)では、15、16年「このミステリーがすごい!」、14、15年「週刊文春ミステリーベスト10」、15、16年「ミステリが読みたい!」で1位となり、史上初となるミステリーランキング2年連続三冠を獲得した。

なにしろ原作は若い頃に書いたものですから、台詞のひとつひとつに照れてしまい、いたたまれない気にもなりましたが、本題たる三十三年前の謎に入ると演出の冴えに引き込まれ、若手の熱演を束ねるような斉藤由貴の抑えた演技につい見入って、『氷菓』とはなるほどこういう話であったかと深く感じ入りました。